産後キャリア拡大支援 “母たちの自習室”好評

「出産後も学びたい」−。

 

そんな母たちの思いをかなえる場が、名古屋市や東京にできました。

 

仕事を辞めても、続けていても、学びたいと考える女性は多く、注目を集めています。(稲熊美樹)

 

 

名古屋市中区新栄のビルの中に、九月末にオープンした「学び舎mom(マム)」の自習室。

 

看護師

 

パソコンを開いたり、調べ物をしたりする時間もない乳幼児の母たちが、落ち着いて何かに取り組める空間です。

 

出産を機に退職した人が、どんな仕事をしたいか考えたり、資格取得に向けて勉強したり。

 

求人情報の検索や読書など。

 

ささやかなことだが、子どもと一緒だと簡単なことではありません。

 

 

運営会社のグローバルママ・ゲイトウェイ社長の矢上清乃(きよの)さん(44)は、自身も五歳の男の子を育てる母。

 

「育児休業中はパソコンを使う時間もなかった」と振り返る。

 

四年半前に立ち上げた育児支援団体のスタッフが、資格取得や起業を目指したが、焦りが先に立って不確かな情報に振り回されるのを見てきた。

 

いったん仕事を辞めると再就職は難しい。

 

「確かな情報を見極め、じっくり考える場が必要」と考えた。

 

 「ここで将来を語り合える『ママ学友』をつくり、一緒に成長してほしい」と矢上さん。

 

今後は利用者のニーズに応じ、将来の職業人生を考える講座や資格取得の講座開設も検討。

 

「ママだからこそできる」求人情報も集まっており、無料公開を予定している。

 

 うれしいのが、一時預かりのキッズルーム。

 

保育士などの有資格者や、運営に協力するママサポーターが担当。

 

絵本の読み聞かせや英語で音楽を楽しむプログラムなどを充実させ、母が罪悪感を感じることなく、預けられるよう配慮した。

 

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出産後も仕事を続けるとしても、育児や家事のため、時間に制約ができて働き方を大きく変える女性が多い。

 

看護師

 

 

そこで出産後の仕事を「セカンドキャリア」ととらえ、職場で実践的に役立つことを学び、道を切り開く支援をする動きもある。

 

十二日には、実践を重視したビジネススクール「東京ワーキングママ大学」プロジェクトが東京都内で始まり、催しが開かれます。

 

セカンドキャリアを自分らしく設計し、子どもを育てながらでも幸せに働ける社会を目指します。

 

主催する日本ワーキングママ協会代表理事の大洲早生李(おおすさおり)さん(34)も、未就学児三人を育てる母です。

 

「妊娠、出産、復帰、活躍の四つのステージの橋渡しを担いたい」と意気込んでいます。

 

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 「学び舎mom」の自習室は土、日曜日と祝日休み。託児は月曜日も休み。

 

利用料は入会金3000円で会員になると、託児込みで1時間800円。
(問)mom=電052(720)5489

 

2013.10.11
中日新聞社